介護のプロを目指す時に必要な資格。

介護福祉士は、介護のスペシャリストに与えられる国家資格である。この資格を取得するためには、高校卒業後に専門学校や大学に行って介護の知識を学ぶか、または実際に現場に出て三年以上業務に従事する必要がある。介護福祉士は、ケアマネージャー資格が国家資格ではない以上、現状においては唯一の介護系国家資格なので、ハードルは高いだろう。社会福祉士や精神保健福祉士など、福祉系の国家資格は他にもあるが、介護業界で高みを目指す場合は、介護福祉士の資格取得が一番だ。そのため、介護士として一生涯活動をしていきたい場合には、まずはこの資格を取得するようにしてほしい。

国家試験については年に一度行われており、合格率は五割程度となっている。五割というのは割と低い数字ではあるが、受験に失敗をしても仕事ができなくなるわけではないので、過剰な心配は無用だ。この点は、医療系の国家資格とは異なっている。ちなみに、職場によっては、介護福祉士の資格を取得することを推奨しているところもあるようだ。そのような介護施設の場合は、受験費用を職場が負担してくれたり、積極的に勉強会へも参加させてもらえることが多いので、介護福祉士の資格取得を目指す場合は注目してみるといいかもしれない。

介護福祉士の道は容易ではないが、無事に取得できれば転職をする際には大きな武器になるし、資格手当が支給されて収入をアップさせられる場合も少なくない。また、ケアマネージャー試験の受験資格の一つとなっているので、キャリアアップをしていきたいと考えている場合には、目指しておいて損はないはずだ。